自由貿易と保護貿易

●自由貿易

自由貿易とは関税や非関税障壁が無い、あるいは障害にならない程度の状態における貿易のことである。

主にアメリカなどの先進国が行っており、得意とする生産物に各国が生産を特化することで全体にとって大きな利益となる。

自由貿易は、生産物の市場を広げ、企業や産業の規模を大きくして経済を発展させる原動力といわれている。

また、市場の競争により、新しい技術が生まれたり、商品の値段を安くするというメリットもある。

その一方で、自由化がすすむと、一部の産業が大きな打撃を受けることもある。

そのため生産者には厳しく、消費者にはメリットのある政策といえるだろう。

現実経済においては、WTO(世界貿易機関)が、諸国間の取引のルールを定め、より自由貿易に近い状態が実現されるよう努めている。

●保護貿易

国内産業の保護育成のため、国家が対外貿易に干渉し、輸入制限や関税の賦課を行う。

保護貿易は、国内の農水産業を保護、維持していく。

農水は人の生活に直接かかわる基本的な産業であり、それが不足することは即座に危機的な状況に陥る。

日本の農作物の自給率は先進各国に比べて低いため、もし仮に何かの要因で日本の農作物の輸出が止まった場合、国民の食卓に直撃し、大きなパニックに陥る。

そのため産業を堅持することが国力の維持に繋がる。