アダム・スミスの公共事業
アダム・スミスといえば最初に出てくるのが、『国富論』である。
「見えざる手」という言葉は、この著の第四篇第二章で1回使われているだけにも関わらず、非常に有名である。
それでも一般に、アダム・スミスは、「自由放任主義」を体系化した経済学者として知られている。
メカニズムとして解明されないものは、人間には動かすことができないものであり、黙って見ていることしかできないものとして扱われるだろう。
その市場のメカニズムは、現代も18世紀後半のイギリスでも、日々生活している私たちの目の前に、横たわっているものである。
しかしたとえ目の前に横たわっているものでも、なかなかそれをひとつのメカニズムとして捕らえることは、難しい。
それを成しえたところに、アダム・スミスのすごさがあるように思う。
